里帰り先から自宅まで、新幹線を含め、電車を乗り継いで約6時間。生後1ヶ月半の赤ちゃんを連れて、その距離を移動する——
想像しただけで、不安で胸がいっぱいになりますよね。わたしもそうでした。「途中で泣いたらどうしよう」「ミルクや哺乳瓶の消毒は…?」と、出発の何週間も前から、ひたすらネットを検索する日々。
結論から言うと、事前にしっかり調べて準備したこと、そして最後にキッズタクシーを使ったことで、無事に乗り切れました。この記事では、わたしが何に不安を感じて、どう準備して、当日どうだったかを、正直に全部書きます。
なぜ生後1ヶ月半で自宅に戻ったのか
わたしは出産前から里帰りをしていて、産後もしばらく実家で過ごしていました。自宅に戻ったのは、生後1ヶ月半のころ。生後2ヶ月になる前のタイミングです。
理由はいくつかあって、ひとつは予防接種。生後2ヶ月ごろから始まると知って、その前に自宅へ戻りたかったんです(接種のスケジュールは自治体やかかりつけ医によって違うので、確認してみてくださいね)。調べてみると、ちょうどそのくらいで里帰りから戻る人が多いようでした。
そしてもうひとつ、大きかったのが夫と息子がずっと離れ離れだったこと。早く3人で暮らしたいな、という気持ちもあって、「生後1ヶ月半ごろに戻ろう」ともともと決めていました。
(とはいえ、まだ息子との生活に慣れていない夫との暮らしが始まることは、それはそれで別の心配の種でもあったのですが…!)
出発前、わたしを悩ませた不安たち
正直に言うと、出発前のわたしは不安のかたまりでした。書き出すとこんな感じです。
- 大人でもドアtoドアで6時間ほどかかる距離。生後1ヶ月半の子が耐えられるの?
- ミルクやおむつ替えは、どこでどうやってすればいい?
- 新幹線のあとも在来線の乗り換えが多い。混雑する路線も…
- ベビーカーに加えて、里帰り先から大きなキャリーケースも。電車内に置き場所はある? 広げたまま? たたむべき?
- 慣れないベビーカー操作、混雑したホームでうまくできるかな…
- 泣いて、まわりの方に迷惑をかけないかな…
- 座席でミルクをあげるのって、マナー的に大丈夫?(これは本当にたくさん検索しました)
- 帰るのは11月の終わりごろ。寒さや感染症が気になる時期だな、というのも心配で
どれも「調べないと不安で動けない」ものばかり。ひとつずつ、つぶしていきました。
準備でやったこと・調べたこと
哺乳瓶の消毒は「つけ置きタイプ」に
実家ではスチーム消毒の機械を使っていたのですが、手荷物を減らしたくて、哺乳瓶は1本だけ持っていくことに。となると、移動中にミルクをあげたら、洗って消毒しないといけません。
そこで用意したのが、つけ置きタイプの哺乳瓶消毒剤、ミルクポンW。商品の表示どおりに使えば、つけ置きしておくだけでよかったので、機械がなくても安心でした。そのために、500mlのペットボトルの水を2本ほど買って持っていきました。
つけ置き用の容器には、かさばらない厚手のジッパー袋を使いました。これならスーツケースの中でも場所を取りません。
使う前は、水で哺乳瓶をすすいでから使いました(※すすぎが必要かどうかは商品によって違うので、必ずお手持ちの製品の表示を確認してくださいね)。
…ただ、これは正直に書いておくと、実際に新幹線の中で消毒作業をしたとき、狭い洗面台で後ろに人を待たせながらの作業になって、めちゃくちゃ焦りました(笑)。便利だったけど、心の余裕は別問題でしたね。
ベビーカーは「ゆったりサイズ」を選んだ
ベビーカーは、生まれる前から赤ちゃん用品店に何度も見に行って選びました。種類が多すぎて、決めるのが本当に大変…。
選んだのは Nuna(ヌナ)の「IXXA next(イクサ ネクスト)」。新生児から使えるフルリクライニングの、いわゆるAB型タイプで、横幅にゆとりのあるサイズです。
(※新生児〜首がすわる前は、ベビーカーをフラットにして寝かせるのが基本。これはどのベビーカーでも同じですね)
ちなみに、うちは秋生まれでそのまま冬に突入したので、ベビーカーで出かける機会自体はそんなに多くなくて。「移動が落ち着くまではレンタルでもよかったかも」とも思っています。生活スタイル次第ですね。
抱っこ紐は「スリング」に救われた
乗り換えのときなど、ベビーカーに乗せたままの移動が難しそうな場面では、抱っこ紐が必要かなと思っていました。こちらもたくさん調べて、試着もして、YouTubeのまとめ動画も見まくりました。
でも、生後1ヶ月半だと、普通の抱っこ紐は装着がすごく難しい。実家で何度か練習したものの、まだ体が小さくて、足を開かせて装着…というのがうまくできず、正直ちょっと絶望しました。
しかも、3時間ごとの授乳の合間は、わたし自身もいろいろやることがあるし、赤ちゃんも寝ている時間が多い。そもそも練習する時間がなかなか取れず、本当に焦りました。
最終的にたどり着いたのがスリング(わたしはケラッタの「u-sling」メッシュタイプを選びました)。横抱きが主流のこの時期、移動中も、自宅に戻ってからも、本当に大活躍でした。
座席は「グリーン車の一番前」が大正解
荷物がとにかく多かったので、足元を広く使える席にしたくて。選んだのは、多目的室のとなりの車両の端で、進行方向の最前列にあたる席です。(席を調べて取ってくれた夫、GOOD JOB!)
席はグリーン車に。ネットで「グリーン車の最前列がおすすめ」という声を見つけて、思い切りました。大人2人で+1万円ほど(2025年11月時点・区間によって変わります)。
これが当日、本当に助かりました。なんと、ゆったりサイズのベビーカーを畳まず、赤ちゃんを寝かせたまま座席の足元に置けたんです。しかも親もゆったり座れて。これは実際に乗ってみるまで分からなくて、「あ、このまま置けるんだ!」と分かった瞬間の安心感はすごかったです。
新幹線の予約は乗車1ヶ月前から取れるので、早めに確保。予約自体は少しだけ出遅れたのですが、戻る日を平日の昼間にしたので、1ヶ月ぴったりでなくても、ねらった座席が取れました。
知っておくと安心「多目的室」のこと
新幹線には、授乳やおむつ替え、体調が悪いときの休憩などに使える多目的室があります。わたしが乗った新幹線にもありました(※路線や車両によって場所が違うので、乗る予定の新幹線の公式サイトで確認しておくと安心です)。
ただし、ここは体の不自由な方が優先で、ふだんは施錠されています。使いたいときは車掌さんに申し出て開けてもらう仕組みで、空いていれば無料で利用できます。新しい車両だと、扉のQRコードからスマホで車掌さんを呼べることもあるそうです。
「どの車両が近いか」「どうやって使うのか」を事前に調べておいたことで、当日とても落ち着いて動けました。
当日の流れと、いちばん悩んだ「最後のひと区間」
当日のルートは、ざっくりこんな感じでした。
- 実家 → 最寄り駅(親の車。チャイルドシートはナイスベビーでレンタルして、帰宅後に親が梱包して返してくれました。大感謝…!)
- 特急で約1時間半
- 新幹線で約2時間半
- (当初の予定では)在来線で約1時間半
全部合わせて、余裕を見ると約6時間。しかも在来線は1回乗り換えがあって、混雑する路線。ここがいちばんの不安どころでした。
新幹線を降りたあと、当初は在来線で帰る予定だったのですが——産後で気持ちがぐらぐらしていたこともあり、「この混んだ在来線で、もし赤ちゃんがどうにもならなくなったら…」という不安がぬぐえなくて。
最終的に親にも相談して、タクシーで帰ることに決めました。これが、結果的に大正解でした。
キッズタクシーが、想像以上に頼もしかった
使ったのは、いわゆるキッズタクシー。赤ちゃんや子どもの送迎に慣れたタクシーのサービスです。
何がよかったかというと、
- 料金が事前に決まっているので、「渋滞でいくらになるんだろう」という不安がない
- ドライバーさんが慣れていて、本当に頼もしい
- チャイルドシートに乗せるときも、「こんにちは、はじめまして。じゃあ、シートベルトキュッてするね」と、息子にやさしく声をかけながら、手慣れた様子で丁寧に対応してくれた
この声かけだけで、わたしの緊張がふっとほどけました。
正直に言うと、電車で帰るよりお金はかかります。でも、人生で1度か2度の特別な移動。いろんなことを考えたら、「ここはしっかり事前にお金を用意しておこう」と、今のわたしなら思えます。
ちなみに、キッズタクシーは地域ごとに運営している会社が違うので、気になる方は「お住まいの地域名+キッズタクシー」で検索してみてください。(特定の会社をすすめたいわけでも、紹介料をもらっているわけでもなくて。ただ「こういう仕組みがあるよ」と知ってほしくて書いています)
移動中、息子はどうだった?
これは完全に息子が頑張ってくれた部分なのですが…最初の特急から、夫の膝の上でずーっと寝てくれていました。乗り換えのあいだも寝たまま、新幹線でもベビーカーを広げたままぐっすり。
唯一、到着のあと1駅、というところで少しぐずってしまったのですが、すぐに抱っこしてデッキへ。グリーン車の座席にあったQRコードから乗務員さんを呼んで、「多目的室を使いたい」と伝えたら、すぐに案内してくれました。狭いながらも、おむつ替えとミルクができて、心からほっとしました。
最後のタクシーは、夕方〜夜の混む時間に重なって乗車が約2時間に伸び、後半はけっこう泣いていました。渋滞のなか、ドライバーさんにも申し訳ないな…と思っていたのですが、「全然大丈夫ですよ」と声をかけ続けてくださって、本当に救われました。車が走ると泣き止んで、信号で止まると泣いて、の繰り返し。それも「あるあるですよ」と笑ってくれて。
「持っていって助かった!」もの
- 液体ミルク(明治ほほえみ らくらくミルク)…お湯いらずですぐ飲ませられる安心感。なお、ピジョンの哺乳瓶「母乳実感」を使っている方は、ミルク缶に直接つけられるアタッチメントがあって便利です◎
- 携帯ミルクウォーマー…実はこれ、帰る前日に「今日届かないと間に合わない!」と慌ててAmazonの当日配達で注文したもの。無事届いたときは、配送業者さんに本気で感謝しました…! 液体ミルクを缶のままあたためられるのが移動中ありがたかったです
- ミルクポンW…哺乳瓶のつけ置き消毒に
- スリング…横抱き期の移動の必需品
- アメジストの授乳用エアークッション…空気を入れて使うタイプなので、移動中は空気を抜いてコンパクトに持ち運べるのが◎
- THE NORTH FACE の膝掛け…11月の寒さ対策に
- そして、親のための「ほっと一息ドリンク」(自販機で)…これ、地味に大事です(笑)
無事に着いて、思ったこと
事前にしっかり調べていたおかげで、結果的にはとてもスムーズに帰ってくることができました。
ただ、これは正直に書いておきたいのですが——うまくいったのは、息子がよく寝ていてくれたからこそでもあります。赤ちゃんによって、その日によって、状況は本当にさまざま。「みんな同じようにいく」とは言えません。あくまで「うちの場合はこうだった」という、ひとつの体験として読んでもらえたらうれしいです。
自宅に着いたとき、まず「6時間の長旅を無事に帰ってこられた」という安心でいっぱいでした。
それと同時に、ずっと実家で親に助けてもらってきたぶん、急に夫と息子との3人暮らしが始まることへの、寂しさと不安もありました。
でも、夫がレイアウトしてくれた赤ちゃんスペースで、組み立ててくれたベビーベッドでおむつを替えて。自宅のソファに座って、息子を抱っこしてミルクをあげたとき——「ああ、ここから新しい生活が始まるんだな。前に進もう」と、そんな気持ちになったのを、今でも覚えています。
同じ不安を抱えるママへ
長距離で、何度も乗り換えがある移動。わたしも本当に本当に不安でした。
でも、夫と協力しながら、事前にいろいろ調べておいたことで、計画はちゃんとうまくいきました。特に新幹線の座席選びと、キッズタクシーについては、わたしの経験が少しでも参考になればと思います。
不安は、ゼロにはならないかもしれません。でも、ひとつずつ準備していけば、きっと大丈夫。新しい生活のスタート、心から応援しています。


コメント